その意味では、「子育て」だとは考えていないのだ。
それよりも「人暗記や速読など、色々息子には試していった。
そこには「どうすれば、人と交わる能力を育てる事が出来るのか」ということと、社会で生きていく為には、どんな能力が育っているのが一番なのか、という二つの柱があったからだ。育て」「社会で生きる」がメインだ。
家庭環境としては、その意味では色々な大人が出入りする、というのも悪くない。
ただ、大人の会話には、絶対に入れさせなかった。
それは、私の一番嫌いな「こまっしゃくれたガキ」になるからだ。
子供らしい子供のまま、そこを大事にした。
人が育っていくのには時期がある。
その時期でないと養えないこと、あるいは感じないことがある。
それは、身体なのか脳なのか、あるいは、もっと根源的な本能なのかは知らないが、そこに素直でなければいけないと思っていたからだ。