武道家でドラマーの親、息子は和太鼓奏者。 親は息子がその道へ行くとは思っていなかった。そんなすれ違いは当たり前

暗記マシーンは 晃

山の生活は何もない。

山もあるし川もあるだろう、と思われるかもしれないが、植林した山など山ではない。

杉や檜を植えた畑だ。

川までは8㎞以上あるので、当然行けない。

そんな中で、息子に何を提供できるかを日々考える。

 

この暗記マシーンもその一つだ。

一瞬で見分ける能力は、生きて行く上でもしかしたら一番重要かもしれない。

今、何が起こったのか、ではどうするか、それを一瞬で考えられるからだ。

そこを鍛えてやろうと、息子にゲームを提案した。

それが暗記マシーンだ。

内弟子の一人が、ある時間になるとそれで息子と遊んでくれていたのだ。

 

高校の時、息子はマーチングバンドに入った。

きっと、そこでの譜面の覚えも早かっただろうと思う。

3年生の時、息子は部長になっていた。