武道家でドラマーの親、息子は和太鼓奏者。 親は息子がその道へ行くとは思っていなかった。そんなすれ違いは当たり前

算数が出来なかった 一輝

小学生の頃、僕は算数が苦手でした。

というより、出来なかったんです。

 

ちょっと記憶が曖昧ですが、足し算は出来たのかな?

でも引き算はサッパリ。

 

父やお弟子さんに教えられても、サッパリ分かりませんでした。

 

業を煮やしたのか、そこで登場したのが「公文式」

 

1ページ10問あり、それが10ページで100問。

これで1冊とカウントして、毎日それをなんと10冊もやらされました!

 

10冊ですよ?

1000問です(笑)

 

しかも毎日ですよ?

1000問を!!

 

学校から帰ってきて、なんやらかんやらして、恐怖の公文の時間、というのが日課でした。

 

もうね、苦痛でしたね(笑)

終わらないから。

 

さらに

終わるまで、夕飯無しです!

今なら大問題ですよね(笑)

でも僕だけではありません。父やお弟子さんも付き合ってくれました。

僕が終わるまで、大人も全員夕飯食べれないという…もうやるしかない状態!

 

時には泣きながらやりました。

終わるまで遊べないし…。

 

あ!そういえば当時僕はファミコンを持ってました。

でも、家では極力ゲーム禁止だったんです。

理由は知りませんが、とにかく極力禁止です。

 

しかしやりたい!

 

そこで交換条件をするという手段に出ました。

例えば「5冊やったら5分〜10分ゲームをやらして欲しい」みたいな。

 

交渉成立すると、もう無我夢中で問題を解きまくり、終わると稲妻の速さの如くゲームをセット(その時間もカウントされるから)し、全神経を目と指に集中させ、ゲームを進めます。

しかし、当時はバックアップの機能なんてありません。

いつも最初からです(笑)

一向に次に進めない(笑)

いつまでたっても、同じとこ。

だから、いかに同じ面を早くクリアするか、というのを学校の帰り道に頭の中で何度もシュミレーションしてました。

だって、先に進みたいから!

 

 

「はい、終わり!」

この声がかかると、絶対終わりです。

なぜなら、「もうすこしー」とか言うと、自分から言うた約束を破ることになり、次からゲームが出来なくなるからです。(何度か怒られたから…)

 

こんな小学生を送ってました。

 

すると、後から聞いた話ですが1日10冊ペースで進むのは住んでた市では1番量も多いし1番進むスピードが速かったみたいです。

 

そのおかげで、小学4年ごろには中学1年の問題を、5年ごろには中学3年の問題を解いてました。

 

でも、本当に嫌だった。

だから、辞めました。辞めさせてもらいました。

 

 

 

 

あー、あの地獄は思い出すだけで吐き気がする(笑)