武道家でドラマーの親、息子は和太鼓奏者。 親は息子がその道へ行くとは思っていなかった。そんなすれ違いは当たり前

和太鼓を叩いても不思議ではないかも? 晃

一輝が1歳か2歳にならない頃、サンケイホールだったか毎日ホールだったか、どこの会場だったか忘れたけど、とにかくそこで若手の舞踏家とデュオをした。

その時、試しに和太鼓を一台ドラムの横にセットして使ってみた。

会場は超満員だった。

一輝も母親に抱かれて見に来ていた。

パフォーマンスが始まり、しばらくすると泣き声が聞こえた。

一輝の泣き声だ。

その声をかき消すように、ドラムを叩きまくった。

そうすると、泣き声は聞こえなくなった。

後で聞くとよく寝ていたそうだ。

多分、それが私の演奏に一輝が初めて接した時だった。

 

そんな事を思い出せば、一輝が和太鼓の道に進んでも、別段不思議ではなかったのかなと思う。

その時、和太鼓を初めて使ってみたが、傑作な事があった。

ドラムから和太鼓に移り、叩き始めてしばらくして、思い切り叩いてやろうとバチを太鼓に当てた瞬間、おでこに強烈な痛みがあった。

「何や!!??」バチが折れて、私のおでこに跳ね返ったのだ。

直ぐにドラムに移ったので、観客は全く気付いていなかった。

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一輝 おもちゃはスティック